
(例:499G/Tで100万円以上)
18. 1993〜1995年(3年間)のLが90m以下のNK新造入級船(バージ、プレジャーボートを除く)の統計では、JIS型:隻数で99%、高把駐力型:隻数で1%となっています
19. JIS型アンカーは把駐力が小さく、アンカー巻揚げが容易である/内航船は岸壁停泊が多いため/外航船に比べ内航船は船型が小さく、搭載アンカー重量が小型のため大型アンカーに比ベコスト割高となりメリットがない…上記の理由が要因と思われます
20. 輸入JIS型錨が低価格で販売されている
21. 内航船の建造実績は少ないが、フェリーを含む客船に於いては“見栄え”からJISストックレスアンカーを船主が指定するようである/作業船に於いては理由不明ながら、ストックレスアンカーを使用する場合は、AC−14型等の高把駐力アンカーではなく、JISストックアンカーを指定(又は支給)されることが多い
22. 学生の卒業研究で錨について訪船、アンケートを行ったことがありますが、そのときの感触では高把駐力錨の存在を知らない/把駐力は錨でなく錨鎖によって保持されている…という回答が多く見受けられましたつそれ故価格の安いJIS型が採用され易いのではないでしょうか
23. 内航船は大型外航船と比較して定期航路を持ち、港では安全な泊地を利用し易く、係船ブイなども使えるので、港外で広い水域に錨泊せざるを得ない大型船より良い条件に恵まれている。従いアンカーに付いてはかなりラフな考えでも通用してきた/しかし内航船も省力自動化が進み、乗員の削減、熟練船員の減少などで、やはりアンカーの性能にて危険を回避する様になることは当然であり、良いアンカー(道具)は船員なら誰もが欲する物である
24. 弊社では小型船に於いてJIS型を標準としている
船主要求に於いてもJIS型が多い/ウィンドラスCap.への影響も少ない/ベルマウスの形状もJIS型の方が作り易い
25. 内航の港湾事情は良く把握されて又荷主が固定しているため出入港が定型化されている/外航船は荷物によりかなり錨を使う可能性が高く高性能が要求され又軽量化(NKマイナス25%)出来るメリットがある
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